1102情報を読み解く力

2016-10-17 14.50.39

厚生労働省「国民健康・栄養調査」の「エネルギー及び栄養素摂取量(1人1日あたり)」を見ると
<総エネルギー><タンパク質><炭水化物><食塩>の摂取量が減り、<動物性脂肪>が増えています。これは日本人全員の調査ですので、高齢者の比率が高い今と40年前を単純に比較することはできません。上記の摂取量減少も高齢者の影響が多く含まれていると考えられます。にもかかわらず、<動物性脂肪>が増えていることは糖尿病や生活習慣病患者の増加に大きく関わっていると思われます。

さらに注目すべきは<ビタミンA><ビタミンC>摂取量です。どちらも減少していますが特に<ビタミンA>は40年前の3分の1の量です。ビタミンAは主に人参など野菜に多く含まれています。野菜の摂取量も減っているのでしょうか。

食品群別摂取量(1人1日あたり)を見ると、なんと緑黄色野菜の摂取量は40年間で40gも増えています。栄養素の高い緑黄色野菜、たくさん摂取しているにも関わらず、ビタミンAの量は大きく減っています。どうしてでしょうか。

それは野菜自身に含まれる栄養素が減少しているからです。スーパーに並んでいる野菜をよく見たことありますか。同じ大きさ・形・色・重さ、香りのほとんどしない野菜に昔ほどのエネルギーを感じませんよね。いわゆる「青臭さ」が今のスーパーの野菜には持ち合わせていません。トマトは今や品種改良が進みすぎて野菜というより果実というほど甘くなっています。トマトを食べたら虫歯になりそうです。

野菜はどこから栄養を生成するのでしょうか。それは「土」からです。土の栄養がそのまま野菜の栄養となります。野菜は動くことができないので、種がまかれた場所の環境に従うしかありません。今のスーパーに並んでいる野菜はF1種と言って、野菜の種を土に埋めても芽は生えてきません。ジャガイモを土に入れても何も起きません。ホームセンターに売っている種芋を購入しなければジャガイモはできません。不思議ですね。毎日スーパーには野菜が大量に陳列されています。それだけ育っている野菜があるということです。そのためには土が必要ですが、日本の土地は小さいです。小さな土地で大量の野菜を栽培するために必要なのは・・・。栄養素が少なくなるのは仕方のないことです。

もう一つ注目すべきは<穀類エネルギー比率>です。総摂取エネルギーにおける穀類エネルギーの割合ですが、1975年の穀類摂取量は340.0g、2014年は435.9gと約3割も増えています。穀類摂取量が3割増えているのに、穀類エネルギー比率は7%も「落ちている」のです。つまり、穀類以外のエネルギー摂取が増えているということです。

では穀類以外からのエネルギー摂取はどこから得ているのでしょうか。<肉類>に注目です。肉にはタンパク質を多く含みますが、脂質も多く含みます。そして、脂質はエネルギー効率の良い素材で、脂質1gあたり9キロカロリーのエネルギーを生みます。穀類は1gあたり4キロカロリーですから2倍以上のエネルギー効率です。2014年の肉類摂取量は89.1g、1975年の1.39倍です。日本人は欧米食化されていると言われていますが、その通りです。その結果、アメリカのように心臓病や血管系疾患、糖尿病が増え続けているのです。

高齢者を含めたこの数値、若い人はもっと肉類を摂取し、大豆や魚は食べていません。糖尿病や生活習慣病が減る気配はありませんね。大変な課題です。

ダイエットをするなら、何をすべきか。この表を見るだけでもわかりますよね。健康診断シーズンに入りました。今年はこれまでで最も痩せている健康診断にしましょう。

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