1509 国民医療費と薬価

このブログは薬剤師である筆者がセルフメディケーションの本質は何か、健康とはどんな状態のことか、三日坊主で終わってしまわないための意識や心構え等、今の状態から少しでも成長したい変わりたいというあなたに向けた実戦型ブログです。

読んでわかった気になっているだけで、何も行動を起こそうとしない方、現状打破に情熱を注げない方は、このブログを読む時間が勿体無いですので、ほかのことに時間を活用してください。

最後に実践のためのお題を出しています。必ず紙のノートに書いてください。書くだけでなく実践も行ってください。実戦なくして成長なし、あなたの健康はあなただけのものではありません。あなたの周りの人の健康もよくするために実践者として経験を広めてください。

2018年6月9日(土) 高知(共同)新聞記事より

くすりの費用対効果調査断念 「延命にいくら」反対多く 厚労省

来年度から医薬品の公定価格(薬価)に「費用対効果」を反映させる制度の本格導入を検討している厚生労働省は8日、評価基準の判断材料として一般市民を対象に実施予定だった全国意識調査を断念する方針を固めた。1年の延命を可能にする薬への支払い許容額を尋ねる考えだったが、関係者から反対意見が相次いだため。13日に中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)を開き、提案する。

高額な新薬の登場で薬剤費が医療費全体を押し上げている事から、厚労省は医療費抑制のため、薬価と治療効果が見合っているかを評価し結果次第で薬価を上げたり下げたりする新制度を検討中。意識調査は断念するが、本格導入に向け引き続き中医協で議論を進め、本年度中に詳細な制度設計を詰める。

厚労省は全国の3千人以上を対象に「完全に健康な状態で1年間の生存を可能とする薬に対し、いくらまで公的医療保険から支払うべきか」を聞く面接調査を実施し、薬価調整の判断材料にする予定だった。

だが、昨年の中医協の調査票の案を示した際、委員から「設問が曖昧すぎて解答にばらつきが出る」「一般市民が医療保険制度を理解して解答するのは難しい」などと異論が噴出。厚労省が見直しを迫られていた。

新制度は、2016年度からがん治療薬オプジーボなど13品目に限って試験的に運用。今年4月からオプジーボなど薬2品目の価格を引き下げ、医療機器1品目の価格を引き上げた。

以上転載でした。

新しく開発された薬は、治療効果が期待でき対象患者数が少ないため高額になります。紹介した記事にあるオプジーボですが、発売当初の1年間の薬代が約3,000万円でした。極端な話、寝たきりの方にこの薬を1年間投薬して命を繋ぎ止めることが良いかどうか、という議論です。

オプジーボの場合は、強制的な形で価格が半額になりました。他にも「売れ過ぎた」という理由で価格を大幅に下げられた薬があります。薬の価格を大幅に下げる根拠として、一般市民の意見を取り入れようというものでした。

医療の進歩は、より細かくよりピンポイントへ進んでいます。抗がん治療薬はがん細胞にのみ作用し、副作用も少なく、標的とするがん疾患も限定されています。100万人の患者さんへの薬と1万人の患者さんへの薬では、後者の方が薬価は高額になります。患者さんが少ないということは、難病である事があるためです。

薬価は厚労省が決定します。価格を決める上で大切な要素の一つに、国の財政があります。1,100兆円以上の借金を抱える中、43兆円にも登る国民医療費の圧縮が喫緊の課題で、薬価の引き下げによる財政の調整がここ数年続いています。

本来は2年に一度の薬価改定(薬の価格を変更する事、ほとんどの薬は値下げされる)ですか、財政を立て直すため、今年から毎年薬価改定を行います。市場での薬の取引価格を調査し、利益が出ているのならもう少し価格を下げても大丈夫だろう、という理論で薬価は引き下げられます。メーカーさんにおいては、赤字で薬を生産している品目も出始めています。

患者さんの会話の中で「今日は薬をもらいに来た」と耳にする事があります。薬はもらうのではなく、買っているのです。薬局でいくらか支払うと思いますが、患者本人、保険者、国などが分担しています。患者負担がゼロであれば、その分を誰かが払っているのです。薬はもらうのではなく購入するもの、不要な薬は飲まない・使わない。この意識改革から必要なのかもしれませんね。

今日の実践

「将来に渡り、薬に頼らなくても生活できるようにするには、何が大切か。大切なものから3つ程度ノートに書き出す。書き出したものを全て行うとしたら、何か準備する事があるか、ノートに書く。今日から、その中から一つ実践する。」

#国民医療費#43兆円#薬価改定#国民皆保険制度#2年に一度#薬は体に毒#薬は購入するもの

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